教育・研究活動

選定!平成19年度「特色ある大学教育支援プログラム」

テーマ:“障害に関する専門性を身につけた人材の養成”

☆GP選定!-植草学園短期大学の特色ある教育-

植草学園短期大学の取組が、文部科学省実施の「「特色ある大学教育支援プログラム」(略称:特色GP=「Good Practice」)」に選定されました。今年度の短期大学の選定件数は12で(選定率17.1%)、その中の一つに、本学の取組が選ばれました(平成21年度までの3年間 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/shien.htm)
本学のテーマは“障害に関する専門性を身につけた人材の養成”です。特色として、①障害児教育・保育や障害福祉に関する科目の充実と必修化、②特別支援学校や障害児者施設等での実習体験の重視、③障害児者と自然にふれあえる特色ある「学園祭」やボランティア活動等の充実等が挙げられます。

 

☆わが国で唯一の実習システム

幼稚園教諭免許の取得には、四週間の実習が必要です。本学では、四週間のうち、一週間を特別支援学校幼稚部・小学部、あるいは、小学校特別支援学級で実施しています。全国の大学でも本学のみが実施している大変特色ある取組です。
一週間ではありますが、学生のみなさんは、この実習を通して、本当にたくさんのことを学び、感動して帰ってきます。学生のみなさんのアンケートの一部を紹介します。

「うまく話せなかったり、うまく走れなかったりしても、子どもたちはとにかく一生懸命でした。そんな姿に感動しました。自分自身にも大きな励ましをもらった一週間でした。」
「子どもたちが頑張って取り組んだ係活動などに対して、先生方みんなが“ありがとう”と感謝の気持ちを伝えていました。当たり前のことであっても“ありがとう”の気持ちを伝えることで、子どもの表情が輝いていました。“子どもの存在感を認める”ということは、特別支援学校(養護学校)でも、保育現場でも、まず大切にしなければいけないことだと思いました。」
「言葉をうまく話せない子どもでも、その子どもの表情や動作を見ながら、その子どもの気持ちをくみ取ろうとする先生方はすごいと思いました。子どもたち一人ひとりを見る目のきめ細かさに正直驚きました。保育所で支援する乳児や幼児も決して、言葉で全てを伝えられるわけではありません。特別支援学校(養護学校)の先生方の姿勢はそのまま保育にも通じるものがあると思いました。」
「言葉だけではなく、表情で、ジェスチャーで、あるいは、写真や絵カード等の様々な方法で子どもたちに伝えようとする工夫はすごいと思いました。」 「まず、子どもたちの“いいところ”を見つけて、励まそうとする姿勢に、子どもを育てることの原点を見ました。」
「“障害のある子どもたちはできないことがたくさんあるのです。子どもができないことがあったとき、子どもの責任にしてはいけない!それは支援の仕方が悪かったのだと思って、自分のやり方を変えなさい!”と毅然と言われました。その時は注意されたような気持ちになりショックでした。しかし、今振り返ると、その意味が分かるような気がします。自分のやり方を常に工夫して、子どもを支えられる保育者になろうと思っています。」
「実習初日は、どう接してよいかも分からず、緊張もあり気持ちばかり焦りました。しかし、子どもたちと接していくうちに、自然にコミュニケーションできるようになりました。素直に子どもたちに向き合えば、子どもたちも答えてくれ、楽しく活動することができました。」

“障害児教育は教育の原点”という言葉がありますが、学生のみなさんは、この実習を通して、机上の学習では決して得ることのできない貴重な体験をします。植草学園短期大学の取組が特色GPに選定された背景には、わが国唯一の特徴的な実習を実施している点も高く評価されました。

 

☆「授業満足度」「学生生活満足度」等での高い評価!

-特色ある教育への評価-

学生のみなさんへのアンケート調査の結果を紹介します。

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上図は本学の授業への満足度調査の結果です。本格的な取組を始めた平成15年度と18年度の比較で、満足度がかなり高まっていることが分かります。また、平成18年度だけを見ると、「とても満足」「まあ満足」をあわせると60%になっています。これは大変高い評価です。

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上図は本学の学生生活全般への評価です。特色ある教育を推進してきた結果として、学生のみなさんの大学生活全般への評価も大変高くなっていることが示されています。「とても満足」だけで50%を越えることは本学としても大変うれしいことです。

 

また、卒業生へのアンケートも実施しました。
「本学での勉学は現場で役立っていますか?」という問いに対して、

■「とても役に立っている」-11%
■「役に立っている」-66%

という結果になりました。実際の現場でも本学の特色ある教育が役に立っていることが分かります。

 

そして、「これからさらに学びたい内容は何ですか?」という設問に対して、39%の卒業生が「障害」に関する具体的な支援法や知識等を選択しています。卒業後も「障害」を大きなキーワードにして日々の実践に取り組む先輩たちが多いことが分かります。
就職先は、保育所、幼稚園、高齢者施設、高齢障害者施設、障害者児・者施設、福祉作業所、児童養護施設、特別支援学校教諭及び介助補佐員等、福祉や教育分野の多岐にわたっており、就職率も近年は100%を維持し、本学の取組への社会的な評価も高まっています。

☆特色GPの選定を受けて!

本学では大学設立当初から、障害に関する専門性を身につけた人材養成に努力してきました。障害に関して学ぶことを通して、障害の有無にかかわりなくどの子どもにも、高齢者にもやさしい支援ができるようになります。この度、文部科学省から本学の取組が正式に認められたことで、大きな励みとなっています。今回の結果に満足することなく、より特色ある質の高い教育活動の創造に向け、努力していきたいと思います。
尚、今回の選定により文部科学省から多額の補助金を頂きました。今年度は、学生支援スタッフの雇用(特別支援学校校長会・元会長)や学園祭の充実(「巨大すべり台」の製作補助)、選定記念講演・シンポジウムの開催等を行いました。
本取組の一層の充実を目指して、来年度以降も、特色あるイベントを企画する予定です。本ホームページでご案内する予定ですので、是非、ご参会ください。

 

☆特色GP選定記念イベント(1)☆
植草学園短期大学 学園祭「緑栄祭」

11月24日(土)、25日(日)には、本学の学園祭「緑栄祭」が開催されました。たくさんの方にご来場頂きました。秋の青空の下、予定していたイベントは全て盛況でした。
参加者の声を紹介します。

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「巨大すべり台」は、学生のみなさんが授業の一環として製作したと聞いて驚きました。
すごいすべり台ですね。障害の有無に関わりなく、どの子どもたちも笑顔一杯でした。私の娘も汗びっしょりになりながら、繰り返し繰り返しすべっていました。
特別支援学校(養護学校)・障害者施設・作業所による「作業製品展示・即売会」は、のべ20もの団体の参加があったと聞きました。市販の製品よりも質の高い、各施設の自慢の製品に圧倒されました!
特別支援学校(養護学校)をはじめ5団体が熱演を披露していた「心の和太鼓フェスティバル」。力のこもった和太鼓の演奏は、正に、聞く者の心に響き渡りました!

上記以外にも、「車いすの豆知識」「松ぼっくりツリーづくり」等、植草学園短期大学らしいイベントがあり、それぞれに多く来場がありました。
「来年もまた来たい!」「また来年もすべり台を作ってください!」等、多くの声が寄せられ、本学の“障害に関する専門性を身につけた人材の養成”の取組に関する地域への一層の理解推進を図ることができました。

 

☆特色GP選定記念イベント(2)☆
記念講演・シンポジウム-260名の参加!

「障害のある子ども・気になる子どもへの保育現場での支援のあり方を考える」

記念講演 小田豊先生
(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長)
シンポジウム 木下勝世先生
(千葉市幼稚園協会統合保育推進小委員会委員長・愛隣幼稚園長)
赤田憲一先生
(千葉県特別支援教育研究連盟理事長・千葉市立新宿小学校長)
御園愛子先生
(全国保育士会会長・みつわ台保育園長)
青山春美先生
(NPO法人「コスモスの花」理事長)

☆熱気あふれる会場!

2月16日(土)に「障害のある子ども・気になる子どもへの保育現場での支援のあり方を考える」をテーマに、記念講演・シンポジウムを実施しました。独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長の小田豊先生をはじめとして、全国・千葉県を代表する先生方をお招きしての記念行事を開催しました。会場の空きスペースにパイプ椅子を用意しなければ入りきれない260名を越える参加者がありました。保育所・幼稚園の先生方の、この分野への関心の高さに圧倒される一日となりました。
大変熱のこもった講演・シンポジウム、そして、質疑応答が行われ、特色GP選定記念にふさわしいイベントとなりました。
また、“障害に関する専門性を身につける”という本学の特色ある教育への強い期待を感じました。植草学園短期大学の教育の一層の充実と発展を図りたいと思います。

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☆参加者の感想!

「特別支援教育の講話やシンポジウムを聞くことができて、本当によかったです。日々の実践に根ざした内容でしたので、自らの保育の中身を反省・改善するきっかけを得られました。明日からの子どもの支援に生かしたいと思います。」
「“保護者のしんどい思いを支える。それが子どもの支援の充実につながる”という話に大きな示唆を得ました。まだまだ寄り添う気持ちが足りない自分に気づきました。“○○ちゃん、今日はこんなところ、頑張ってましたよ-”と、その子のいいとこをお迎えに来たおかあさんに笑顔でまず伝えたいと思います。」
「“どの子どもにも毎日、充実の生活を”という保育の基盤を豊かにしていくことが、結果として、障害のある子ども、気になる子どもの支援の充実にもなるのだというお話に納得です。障害のあるなしにかかわりなく、どの子どもにも、今日も一日楽しかったなー、また、来たいなーと思える納得の日々を用意できるよう努力したいと思いました。」

 

 

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