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大学 発達教育学部 障がい児の学習・生活支援を行う 「魔法のプロジェクト 2017 ~魔法の言葉~」協力校(全国54校)に本学が採択されました

トピックス大学 発達教育学部

この「魔法のプロジェクト」は、障がい児の学習・生活支援を促進することを目的にし、情報携帯端末(スマートフォンやタブレット)を、校内での学習の場や、校外での家族とのコミュニケーションなど、生活の場で活用し、その具体的な事例を研究・公開しています。
2009年から東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが協働して進めてきたプロジェクトで、昨年度からは、教育現場だけでなく、教員養成課程にいる学生の参加もできるようになりました。今年は、人型ロボット「Pepper」も貸し出され、児童・生徒の特性に応じた支援が強化されます。
本学では、全国に先駆けて、2年前に、「障がいのある子どものICT活用」という科目を新設し、ICT分野のパイオニアの先生方から、最新の知識と技術、支援の際の配慮について、実際にタブレット端末を操作しながら学ぶ機会を設定してきました。この科目の最終日には、授業場面を想定して、この子のこのような特性に、どのようにタブレット端末を活用するかというプレゼンテーションを行います。
この授業を履修し終えた4年生の高橋知司さんが、「魔法のプロジェクト」に応募し採択されました。協力校である千葉県内のある小学校の通級指導教室に通級している児童・担任と共に、タブレット端末・スマートフォンを使って、学習や生活の質を良くすることをめざしています。5月には、全国から東京大学先端科学技術センターに集まった現職の先生方に混じって、どのような取り組みをするのか導入セミナーで発表しました。
新しい時代の新しい学び、障がいの有無にかかわらず社会参加できる支援を「魔法のプロジェクト」を通して学び、大学の授業やゼミでも伝え、多くの支援の引き出しを持って現場で活躍できる植草学園生を育てたいと思います。

発達教育学部 発達支援教育学科 准教授
加藤悦子

 

東京大学先端科学技術研究センター教授:中邑 賢龍先生の講演を導入セミナーでお聞きして、ICT活用の新しい可能性について学びました。  
全国の先生方は、ご当地自慢のお菓子を持ち寄り、ティータイムセミナーに参加します。植草学園大学は千葉の代表として「ちーばくんサブレ」を。

 

導入セミナーでの協議に基づき、通級指導教室の先生と悩みながら一緒に計画書を作成しています。
 

ソフトバンクから貸与されたiPad と iPhone。
植草学園カラーのミント色カバーを付けました。

 

4年生:高橋 知司さん
 
このたび、「魔法の言葉プロジェクト」の研究者として採択されました。
ICT教育について興味を持ったのは、出身校である千葉県立袖ヶ浦高等学校情報コミュニケーション科での授業内容でした。「10年先の未来型学習の実現」をキーワードに、1人1台、自分のiPadを所持し、ICTを活用した新しい学びを実践する学科でした。
高校時代に学んだことを大学生活で生かしたいと思っていたところ、2年前に「障がいのある子どものためのICT活用」の講義が開講されました。ICT機器を使って学ぶのではなく、ICTを使って支援するということについて、当初どのように展開するのかイメージが湧きませんでしたが、講義での実践例を聞く中で、こうしたい! という気持ちが大きくなりました。
今回、県内の小学校の通級指導教室に協力いただいて研究を行っています。課題は山積みですが、ICTを活用し、学習・生活の質の向上が少しでもできるように研究を進めていきたいと思います。また、共同研究者になってくださった小学校の先生方、加藤先生と、ICT活用について深めたいと思います。

発達教育学部 発達支援教育学科 4年
高橋知司

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