トピックス

森高研究室 学外でもたくさん学びました

トピックス大学 発達教育学部

森高研究室では、長期休暇期間に学外で学ぶ機会を設けています。有志で国立国会図書館や印刷図書館、教文館ナルニア王国などにも行きました。絵本など子ども向けの本の理解をより深めるために出版社へ訪問して学んでいます。
3月20日には、新3.4年研究室学生が合同でPHP研究所に行きました。絵本作家ヨシタケシンスケさんのご担当編集者の方から、ヨシタケ先生の絵本の制作過程等を詳しく伺いました。ラフ・スケッチや原画から実際の絵本にできあがるまでの細かい編集者とのやりとりや編集者としてのお仕事や関わり、デザイナーの仕事等、普段お聞きすることのできない内容を詳しく知ることができました。原画と絵本の比較もさせていただき、出版される絵本としての色に対する配慮など、貴重なお話ばかりでした。他の作家の使用する画材のことも含めて、すべて興味深く伺いました。たくさんの児童書や絵本を手に取りながら、具体的なお話を学生は真剣に聞き、質問にも丁寧にお答えいただきました。その後の社内見学では、学生も普段接することのない仕事に従事するみなさまの姿が新鮮に映ったようで、良い機会ともなりました。
 

PHP研究所の発行のヨシタケシンスケさんの絵本作品から https://www.php.co.jp/books/jidou/

続いて都美術館に行き、Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館 × 東京藝術大学)担当の方から、アート・コミユニケータの活動と子どもたちとの関わり等のお話を伺いました。障害のある子どもも、ない子どもも同一プログラムで、一人の子どもに一人のアート・コミユニケータがつくことやお互いが学び合える鑑賞のあり方の実践、「よくみる」「よくきく」「よくかたる」という人々が安心して話せる環境や場を作る大切さ等、とても共感できる内容でした。こどものオーディオ・ガイドづくりの実際を動画で見せていただき、その後、美術館で「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」を鑑賞した際に、子どものオーディオ・ガイドづくりを踏まえて作品の鑑賞の仕方を保育に活かす方法はないか、自分ならどうこの絵を語るか等、すぐにお話から実際に試みる学生も複数いました。
参加した学生からは、「充実した1日」、「貴重なお話で、勉強になった」「絵本に興味があり、大好きなのでとても勉強になった」と感想がありました。今後もこのような機会を増やしていきたいと考えています。

発達教育学部 教授 森高 光広

 

都美術館にて 2019.3.20
 


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