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大学 発達教育学部 全国に先駆けて、大学初めての科目「障害のある子どものICT活用」を開講しました

大学 発達教育学部

今、学校現場では、ICT(情報通信技術)活用が盛んに進められています。そのような新しい教育の動きの中で、障害のある子どもたちへのICT活用も取り組みが始まっています。本学では、このような現場での動きに対応できる教員養成をめざし、「障害のある子どものICT活用」という科目を新設し、集中講義を実施しました。
講師には、以下の先生方をお招きし、初日は、障害のある子どもの生活上・学習上の困難さとICT活用の意義・ICT活用の基本と配慮点、iPadそのものが持つ機能上の効果について学びました。二日目は、教材を作成する上の配慮として、困難の背景の要素を分析した上で、困難部分の負担の軽減、他感覚の活用、得意なこと・好きなこと活用が大切であること聞き、通級指導教室に通う児童の事例の中で、実際に使用したアプリをその場で触れ体感しながら学びました。三日目は、主に、特別支援学校での活用について聞き、学習支援、活動支援、コミュニケーション支援に分けて効果的なアプリを紹介いただき実際に演習をしました。子どもたちを守るために必要な操作(機能制限等)や、目的に合わせて効果的に他の方法と組み合わせることも学びました。四日目は、書画カメラ、パソコンなどの有効な活用についても学び、後半3~4名のグループに分かれ、通常の学級と、特別支援学校の授業場面で、どのようにICTを活用するか、場面の設定、なぜその場面で使用するのか、その理由、言い添えることばなどを考えて、グループ毎にプレゼンテーション(模擬授業形式など)を行いました。
毎日、同じ二人一組で一台のiPadを使用し、段階的に学んだこと、協力して演習を行いICT活用の魅力や奥深さに共感し合えたこと、最後に実際の授業での活用のプレゼンテーンまで達成できたことなどにより、受講した学生からは、「大きな成果を得た」「実際に教員になったら活用したい」などの感想があがりました。

発達教育学部 准教授  加藤 悦子

 

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一日目:東京大学先端科学技術研究センター 平林ルミ先生

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二日目:松江市立意東小学校 井上賞子先生

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三日目:日立市立日立特別支援学校 内田義人先生

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四日目:柏市教育委員会 庭野公恵先生

 

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グループでのiPadを使っての教材作り

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