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千葉県立特別支援学校流山高等学園の「親の会KOYOクラブ」主催の本人向け勉強会にボランティアスタッフとして参加しました。

大学 発達教育学部

植草学園大学の学生たちは、在学中にさまざまな場でボランティアとして活動させていただき、卒業までに多くの経験を積み重ねます。
今回は、千葉県立特別支援学校流山高等学園の「親の会KOYOクラブ」からお誘いいただき、本人向け勉強会に参加させていただきました。流山高等学園は、職業科のみの高等部単独の特別支援学校です。「親の会KOYOクラブ」は、流山高等学園の在校生と卒業生の保護者の会で、平成11年に設立され、会員相互の親睦・交流、就労支援、相談活動、余暇支援活動(バスケットボール、サッカー、ソフトボール、音楽、鉄道旅行、和太鼓)、保護者の研修、講演会、本人対象勉強会、収益・宣伝活動(販売会・KOYO祭での販売など)と、多岐に渡る活動を行っています。(ホームページ参照:http://koyoclub.com
学園を卒業したあと、卒業生たちが、公私ともに充実した生活ができるよう、仕事や生活に関わる支援はもちろん、仲間同士の居場所として大切な場であるように感じました。午前中は風の強いグランドで、思い切りサッカーサークルで運動し、午後から勉強会に参加した方もいました。卒業年次は異なっても、共に同じテーマで考え合える場で、活発な意見が出されました。
この日は、「対人関係をよくするために」というテーマで、東京都心身障害者福祉センターの山本良典先生を講師に、前半はスライドを見ながら、プライベートとパブリックの意味や違いについて考え、後半は、本人たちが「困っている行動・課題」を題材にロールプレイングを通して学びました。
植草学園大学から2名、淑徳大学から2名のボランティアスタッフが、職場の同僚や異性とかかわる場面を実際に演じた後、卒業生も役割を演じてみて、体験を通して学ぶという内容でした。
午前中のリハーサルに比べ、本番では迫真の演技で、卒業生の方たちも見入ってくださり、活発な意見交換のあと、卒業生の方とも実際の場面のようにやりとりができました。
対人関係の課題についてのロールプレイによる気づきの大切さを改めて感じました。卒業生の皆さん、KOYOクラブの皆さん、ありがとうございました。

発達教育学部 准教授 加藤 悦子

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「もう電車がきちゃったから・・・」
「えー、いいじゃない、聞いてよ。」
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「はい、今のは・・・」

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「今度は役割をかえて、みんなもやってみましょう」

 

流山高等学園での勉強会で、距離感についてのロールプレイングをさせていただきました。卒業生が集まり、社会に生きる一人としてその時々での問題点を学ぶ機会で、皆さんとても熱心に取り組まれ、いろいろなことを吸収しようと積極的に参加されていました。ちょっとだけ相手を思いやる意識をほんの少し変えるだけで、相手とのほどよい距離を保てることを、卒業生の皆さんとロールプレイングを通して学ぶことができました。
卒業してからも生徒たちに寄り添い、生きやすい環境を整備し、社会性を養うための多様の学びの場があることは素敵なことだと思いました。

発達教育学部 3年 大崎 梨紗子

 

今回、ロールプレイを演じるボランティアとして参加させていただきましたが、学園を卒業した「社会人」としての障害のある方たちと関わることができ、とても有意義な時間となりました。
マナーや人との関わり方など、私たちが当たり前のように感じていることであっても、コミュニケーション面に困難さを抱える人たちには、一つ一つ具体的に良い例を示していくことが大切なのだということを深く実感することができました。

発達教育学部 3年 雪岡 里帆

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