大学　発達教育学部　オーエックスエンジニアリングを訪問しました

高野ゼミと遠藤ゼミと合同でゼミナールの授業の一環として、車椅子メーカーの株式会社オーエックスエンジニアリングで見学実習をさせていただきました。このオーエックスエンジニアリングは主に車椅子を製造している会社で、大学から数キロという近さにありますが、実は、競技用車椅子も製造し、日本のパラリンピックでの多くのメダル獲得に貢献している企業でもあります。本学は、このような実習などを通して、パラリンピックへの理解を深め、2020年の東京パラリンピック（一部、千葉県開催）を支援していきたいと考えています。見学実習の詳細は以下の学生のレポートを読んでいただければと思います。

発達教育学部　教授　高野　良子・准教授　遠藤　隆志

学生のレポート

オーエックスエンジニアリングを見学して

発達教育学部　4年　猪野　美咲

12月7日（水）に高野ゼミ（教員含め6名）と遠藤ゼミ（教員含め3名）でオーエックスエンジニアリングという競技用車椅子の販売等を行っている会社に見学に行きました。
オーエックスエンジニアリングは、主に競技用車椅子、日常でも使える車椅子の開発や、販売を行っている企業で、パラリンピックなどの大会では修理班として多くの選手と関わっています。2015年には天皇皇后両陛下がご訪問されるほど、この業界では有名な会社となっています。

私たちは、実際にこの会社の広報の川口様から色々なお話を聞くことができました。その中でも私が一番驚いたのが、車いすは何台同じ物を持っていても使い慣れていないと全然違うものに感じてしまうということでした。全く同じように作っていても、選手たちは全く違うものに感じ、人によっては試合に出ないで辞退してしまう人もいるそうです。とても驚き、またそれだけずっと使っていたものが変わるということは、心身ともに辛いものだと感じました。
会社や車椅子に関する説明のほかに、工場内の見学と実際に販売している日常用および競技用の車椅子の試乗をさせていただきました。実際に試乗をすると「重さが全然違う」「乗り心地も物によって全然違うね」などの感想が学生からでました。私も意識しながら乗ってみると、同じような作りの車椅子でも重さや乗り心地など、全く違うものに感じました。
私自身が病院に通っていた際に、車椅子に乗っていた経験があったので、日常用の車椅子はすぐに乗ることができましたが、競技用の車椅子の試乗は初めてだったので、乗ることも難しく、上手く進むのにも時間がかかりました。

このような貴重な体験ができることはめったにないので、見学実習に参加して、大学で学んだ障害や障害者スポーツへの理解がより深まったと感じました。
お忙しい中、私たち学生のためにお時間を作ってくださったオーエックスエンジニアリングのみなさま本当にありがとうございました。

参加学生からの感想

今回のオーエックスエンジニアリングの見学実習で今までの車いすのイメージが大きく変わりました。
ここで作られている機能面だけでなくデザインも重視した車いすでは、外に出る事を積極的に楽しむことができると思いました。また、国内のパラリンピック選手、一人ひとりに合わせて作られる車いすや、その後のサポートも充実されており、物作りに対する姿勢も感じることができました。この貴重な経験を今後に生かしたいと思います。

発達教育学部　4年　山辺　有我（高野ゼミ）

私はパラリンピックの影響で車いすテニスをはじめとするさまざまな競技に対して非常に興味をもち、今回の見学を楽しみにしておりました。
今回の見学では、オーエックスエンジニアリングという会社が競技者一人ひとりのニーズに合わせた車いす作りをしていることがわかりました。また、機能性だけでなくデザインについても考えられており、このような細やかな配慮が多くの支持を集めるものだと感じました。

発達教育学部　4年　宍戸　優貴（高野ゼミ）

オーエックスエンジニアリングでの見学を通して「利用者の出かけたくなるような車椅子を作る」など、製作者側の想いというものを知ることができました。また、車椅子によってさまざまな特徴があることを学べました。
見学を通して学んだこと、感じたことを今後の支援に生かしたいと思います。

発達教育学部　4年　村澤　智之（高野ゼミ）

競技用車椅子を作るには競技のこと、さらに障害のクラスに応じてこぎやすく調整するなどのノウハウも必要だと知り、技術力の高さとフルオーダーの素晴らしさを感じました。

発達教育学部　4年　上山　智子（遠藤ゼミ）