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大学 発達教育学部 児童虐待を減らしたい!早期発見のためのアプリを製作中です。

大学 発達教育学部

発達教育学部の教員の川口由起子です。私は、平成30年までの大きな共同研究プロジェクト「全国調査データベースを用いた児童虐待の予防・早期介入システムの開発」(日本科学技術振興機構)に参加しています。このプロジェクトの目的は、これまでの専門家の研究成果をアプリに組み込み、児童虐待のリスクをある程度客観的に示すことによって、児童虐待の可能性があるところに早期介入がしやすくなるようなシステムを構築することです。児童虐待というと、普通の人には関係のない、特殊な家庭の出来事だと思われるかもしれませんが、育児不安や経済的困窮などのトラブルは、ご両親の人間性とは無関係に、いつ、誰に起こるかわかりません。これらの問題によって大きなストレスをかかえ、誰も望まない児童虐待のリスクへとつながってしまうことも、あるのかもしれません。児童虐待は防がなくてはなりません。起こる前になくすことが理想的です。きちんとした研究のプロセスを経て、事前に予測できる要因を明らかにし、プライバシーに配慮した信頼できる、誰にでも使いやすいアプリの形で提供することをめざしています。写真は、児童相談所などの関連職の方に使っていただく予定のタブレットのデモ機です。もうすこしで完成します!
大学の教員は、教育だけでなく、このような研究もしています。植草学園大学は、学生と教員の距離がとても近い、少人数での教育を実施しています。このような教員の専門にかかわる最先端の研究成果にふれられることも、大学生活の楽しみになると思います。また、植草学園大学は、夏を中心に、教員による公開講座も開催しています。機会がありましたら、ぜひご参加ください!

発達教育学部 発達支援教育学科 准教授
川口由起子

 

(左:同じく研究プロジェクトに参加している(株)要の代表取締役、田中恵次さん
右:本学発達教育学部准教授、川口由起子)

RISTEX(日本科学技術振興機構)安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築「全国調査データベースを用いた児童虐待の予防・早期介入システムの開発」(代表者:筑波大学・森田展彰)については以下をご覧ください。
https://ristex.jst.go.jp/pp/project/h27_5.html
この研究プロジェクトの詳細と成果については以下の「こそだてタイヘン」をご覧ください。
http://www.kosotai.com/

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