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大学 発達教育学部 エレメンタリーセミナーで『障害や困難性のある人への支援』を学びました

大学 発達教育学部

7月10日(水)の発達教育学部1年生を対象としたエレメンタリーセミナーにて,千葉聴覚障害者センター所長の植野佳哉先生に「障害や困難性のある人への支援」というテーマで講演をしていただきました。植野先生は手話で講演され,手話通訳士の方が音声に翻訳して会場の学生に伝えてくれました。学生たちは植野先生の手話による講演を熱心に聴き入って(見入って)いました。リアクションペーパーにはそれぞれ感想や考えたことを枠いっぱいに書いていて,たくさんの気づきや学びが得られたようです。

以下に学生の感想の一部を紹介します。

学生の感想

Aさん

ろう者の講演ということでより言いたいことが伝わってきたし,本当に知ってほしいという熱意が感じられた。日本は世界と比べて聴覚障害者はもちろん,すべての障害に対してまだ関心が足りていないから,条例や法律も追いついていないし社会全体でも差別的で冷たい対応になっているのではないかと思う。まず一人ひとりが障害に対してもっと関心をもって学んで直接触れ合って,共生社会をつくり上げるという大きな課題に取り組むべきだと感じた。

Bさん

耳が聞こえないことによって使う手話のおかげで長生きができると笑顔でポジティブに話をされていて,とても心の芯が強くてすごいなと感じました。声がなくても目線や顔,体の動かし方から力強さを感じ,とても心に響いてきました。コミュニケーションは,ただ伝えられれば良いだけでなく,相手の心に届けられるかということが大切だと講演される姿から学ぶことができました。また,一人ひとりのニーズにあった対応が当たり前にできるようになりたいと感じました。手話を完璧にできなくても,紙に書いたり,口を動かしたり,手ぶり・身振りをしたりなど,自分の普段の言語と違う人に出会ったときに,自然とできるようになりたいです。

Cさん

障害者の数は思っているよりも多く人口の6.2%という話だったが,100人いたら6人が障害を抱えていると考えると,かなり身近な存在だなと改めて感じた。千葉県の条例では社会モデルの考え方を利用していると学んだ。障害者手帳の有無に関係なく,生活の中で不便を感じる人を対象とする社会モデルの考え方がもっと日本に広まってほしいと思った。

Dさん

聴覚障害者は,普段の生活の中で我慢するシーンがとても多いというところで,もし自分の身の回りにそのような人がいたときになるべく不必要な我慢をしなくてもいいように,簡単な手話を覚えたり,どのような配慮ができると楽になるかこれから勉強していきたいと思った。

 

講演の様子

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