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植草学園ブックス 特別支援シリーズ2『今日からできる!通常学級ユニバーサルデザイン-授業づくりのポイントと実践的展開-』が発刊されました!

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本学では、昨年度、特別支援教育研究センターを立ち上げました。その事業の一環として、ジアース教育新社より「植草学園ブックス 特別支援シリーズ」を発刊することになりました。シリーズ第一弾は植草学園大学前学長 小出 進 先生による『知的障害教育の本質』でした。シリーズ第二弾として、『今日からできる!通常学級ユニバーサルデザイン-授業づくりのポイントと実践的展開-』が発刊されました。

*以下は、ジアース教育新社の本書を紹介するホームページです。

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http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/0312/index.html

 

近年、通常学級における特別支援教育の潮流として、“ユニバーサルデザイン”への関心が高まっています。通常学級ユニバーサルデザインとは、以下のような考え方です。

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本学は特別支援教育・発達障害に関する専門性をもつ教育者・保育者の養成に力を尽くしています。そのため、毎年、県内外の現職の先生方も長期研修生として本学で学んでいます。
本書は長期研修生として植草学園短期大学で“通常学級ユニバーサルデザイン”を追究された3人の先生方による実践研究の集大成です。本書の特徴は3つあります。

 

一つは、各学校で活用可能なユニバーサルデザイン・ハンドブック(3種類)がCD-ROM版にデータとして掲載されている点です。カラーでとても分かりやすく・使いやすいハンドブックです。印字して頂き、そのまま各学級・学校の学級経営や授業づくり、授業研究会でダイレクトに活用できます。3人それぞれの個性あふれるハンドブックですので職場の実情に合わせていいとこどりも可能です。

 

二つは、学習支援案モデルや学校研究として展開する際の留意事項についても触れている点です。これから学校研究としてユニバーサルデザインを展開する際の参考にしてください。

 

三つは、これは学術誌でもまだ見られない試みと思いますが、量的・質的授業分析の手法を入れユニバーサルデザイン導入前後の子どもたちの変化を検証した論文を掲載しています。単純な量的分析で、荒い部分は多々ありますが、このような数値で示す実証性も通常学級ユニバーサルデザインの教育上の妥当性・有用性を高める上では求められることかと思います。

 

本書110ページの約半分を占める3つのハンドブック部分が-学校研究で活用しやすいようにA4版サイズで-
CD-ROMに納められているという過去に例を見ない書籍です。

 

○書籍名:『今日からできる!通常学級ユニバーサルデザイン-授業づくりのポイントと実践的展開-』
○出版社:ジアース教育新社
○定 価:2592円(税込み)

 

以下は目次の一部です。
興味ある方はご参照ください。

 

はじめに

第1章 通常学級ユニバーサルデザイン

      実践的展開に向けて

1.通常学級ユニバーサルデザインとは?

2.通常学級ユニバーサルデザインの意義とその実践上の特徴

  (1)共生社会形成モデル−一元的な支援観−
  (2)多様なニーズに応じる包括性の高い支援モデル
  (3)事前対応モデルであること
  (4)支援・環境要因対応モデルであること
  (5)“学力の向上や豊かな心の育成”に資すること
  (6)超教科・超領域的理念・実践的方法論であること

第2章 授業ユニバーサルデザインの実際

1.国語科における実践

提案 ユニバーサルデザインの視点を踏まえた

   「授業づくりハンドブック」 CD-ROMiに収録

  1 導入の工夫
  2 学習の見通しがもてる
  3 明確なルールや約束
  4 多様な感覚を生かして学べる場の工夫
  5 教師の指示や発問の仕方
  6 友達との学びの場や選択場面の決定
  7 板書やワークシートの工夫     他

実践 「授業づくりハンドブック」を活用した国語科の実践と評価

    *国語科の指導案モデルを掲載!

2.算数科における実践                     

提案 入門期の計算指導ユニバーサルデザイン・アイデア集CD-ROMに収録    

1.数の基礎概念を育てる導入の活動      
  1  ドットカードを見て数詞を言う
  14 10のだんごの歌A     他

2.複線化を図った問題提示
  24 飛んでいった風船
  25 チョコレートのお菓子        他

3.キーワードの設定
  28 さくらんぼ計算図(たしざん)
  30 減加法で一気に引くことを意識できる言葉 他

4.動く・選ぶ場面設定
  32 前に集まる              他

5.授業のユニット化
  38 流れボードで示す
  39 活動(パーツ)を組み合わせる                       

実践 アイデア集を活用した小学1年生 “繰り下がりのあるひき算”

    *算数科の指導案モデルを掲載!

第3章 学校研究としての授業ユニバーサルデザイン

 1.実践研究を進める枠組み
 2.研究協議の進め方
 3.実践研究の評価の観点
 4.授業ユニバーサルデザイン・その研究的展開           

 

第4章 先生たちのSOS は子どもたちのSOS

 ユニバーサルデザインを生かした学級づくり・授業づくりの提案

  A4 判1ページごとの学級づくり・授業づくりアイデア集 CD-ROMに収録

  ・子どもの見方を変えて味方になりませんか?
 ・子ども相談室
 ・視覚化・・・これだけでも変わります
 ・動作化
 ・指示・話し方の工夫
 ・ほめ方にも工夫が!
 ・授業のユニット化
 ・時差をなくそう 大切な45 分!
 ・ちょっとしたお助け
 ・教室環境・・・見直してみませんか?
 ・ぽかぽか学級づくり
 ・学級経営20の法則
 ・みんなが大切!クラスづくりが基本です!
 ・子どもたちと一緒にクラスづくり楽しみませんか?
 ・1・2年生用 気づきのためのチェックシート

論文 量的分析と質的分析による授業研究の実際

『通常学級における授業ユニバーサルデザインの有用性に関する実証的検討 - 小学1年生「算数科」を通した授業改善を通して-』

 

 おわりに

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