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楽しく充実した学び! 森高研究室特別授業報告

NEWS大学 発達教育学部

1月17日に3.4年合同で専門ゼミナールの特別授業を遠隔で行いました。漫画家、高見まこ先生のワークショップです。高見先生は千葉県にお住まいになっていたこともあります。手塚治虫のアシスタントを経て、漫画家として第一線でご活躍されてきました。ヒット作も多く、映像化された作品もあります。本学の図書館にも歴史物を中心に著作が複数置いてありますので、ぜひご一読をおすすめします。
今回の授業は、高見先生が手塚治虫のアシスタント時代に経験した着彩の手立てを踏まえて、水彩絵の具でいかに美しく描くかについて、具体的に学ぶ機会となりました。高見先生には、絵を描くのが苦手な学生も園でも使えるようにと、子どもの絵のイラストもいろいろとご用意いただきました。貴重な資料は学生にとっても今後の参考となることと思います。高見先生の実際の彩色の様子をライブで確認しながら、各自が色を塗りすすめました。目の前で着色して、美しく仕上がる様子に学生は感嘆していました。高見先生の子育てのお話から、保育園の存在の大きかったことも伺うことができて、保育士を目指す学生にとって大変励みとなりました。貴重な学びとなり、楽しく充実した時間が過ごせました。高見先生には、深く感謝いたします。

発達教育学部 教授   森高光広

 

高見先生から直筆の持ち物のお知らせです

 

学生の感想から

  • 私自身、これまで人物の表情を描くことや色塗りで失敗をしてしまうことが多く、絵を描くことに苦手意識がありました。今回、先生から人物の特徴の捉え方や色塗りの基本を教えて頂き、今後の絵画活動に意欲を感じることが出来ました。高見先生の描く絵は、特徴や表情の豊かさがあり、文章表現だけでは伝わりにくいところも感じとることができます。私たちは保育者を目指しているため、様々な場でこのような技量が求められることも今後あるかと思います。その際には、今回学ばせて頂いた知識を活かしていきたいと思います。
  • お会いする前に高見先生が描かれた漫画を読み、とても細かく的確に表現されているからこそ文章と重なり、さらに情景を想像しやすくなると感じました。本日の授業では、色の塗り方や濃く塗る方法、人物画の塗り方を知ることができ、とても学びとなりました。私は、人物の絵を描く際は色鉛筆が多いので、絵の具を使って色を塗ることは新鮮で、とても楽しい時間でした。今後、絵の具を使用する際に、今日学んだことを活かしていきたいです。
  • 自分自身、中学、高校と美術部に所属していて絵を描いていたのですが、人物などの塗り方やムラの少ない塗り方等を学ぶ機会はありませんでした。本日の授業は本当に充実していて、とても楽しい時間でした。水彩絵の具を使った表現は個人的に難しく、避けていたところもありましたが、これを機会に楽しんで描くことができます。
  • いつも自分は絵の具を使って色を塗る時に一気に単色で薄めずに使って失敗することが多かったのですが、本日の少しずつ色を重ねていく方法を学ぶことができて、とても嬉しかったです。また、ムラなく色を塗っていくことの大変さを身に染みて感じたのですが、高見先生はあっという間にムラなく綺麗に塗られていてとても感動しました。
  • 今まで色塗りに苦手意識がありましたが、水の量の調節や重ね塗りで次第でさまざまな色を作ることが可能であることを学び、とても楽しく取り組むことができました。自身の絵画制作で活用するだけでなく、保育現場において子どもたちにも伝えていきたいと思います。
  • 絵の具を活用した色のグラデーションや髪の毛の艶感を出しながら絵を描くというのは幼い頃からあまり得意ではなく、少し苦手意識がありました。高見先生の丁寧なご説明のもと、水の量や重ね塗りをする回数で色が異なる違いのおもしろさや塗り方ひとつで変わる絵の印象の違いの深さに自分自身でも気付くことができました。今回の経験を踏まえて、今後保育者となった際は、絵の具への苦手意識をもつ子やグラデーションを出すことの難しさを感じる子どもに対しても、少しでも楽しいと思ってもらえるような手順と活動を考えたいと思います。

 

授業後、高見先生のご指導を踏まえて各自がオリジナルの絵を描き、着彩しました。

 

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