令和8年度入学式を行いました

令和8年度入学式を行いました

2026年4月1日、令和8年度入学式を千葉市民会館において挙行しました。

学長式辞

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、今日まで皆さんを温かく見守り、支えてこられたご家族や関係者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

実は、私も今日が学長としての初日です。これから、私も一人の学生に戻ったような気持ちで、皆さんと共に歩み、共に迷いながら進んでいきたいと考えています。

本学の初代学長は、今の大学ビジョンである「インクルーシブ社会の実現」の礎を築くと同時に、「笑顔の絶えない明るい大学」を目指されました。笑顔で挨拶が飛び交い、困っている人に自然と手が差し伸べられ、新しい挑戦には温かな応援の声が上がる。私も、そんな心の通い合う明るい大学を築いていきたいと願っています。しかし、これは私たち教職員の力だけで成し遂げられるものではありません。主役である皆さんの力が必要です。ぜひ、一緒に素晴らしい大学をつくっていきましょう。

これからの学生生活で、私が最も楽しみにしているのは、皆さんの「瞳がキラリと輝く瞬間」に出会うことです。ネットやAIで検索すれば、瞬時に答えが見つかる便利な時代です。しかし、画面上の文字を眺めるだけでは瞳は輝きません。瞳が輝くのは、自ら「なぜだろう?」と問い、悩み抜いた末に、バラバラだった知識が一気につながって「そうか、分かった!」と心から納得した、その瞬間です。皆さんが学ぶ専門知識は、最初はバラバラな「点」に過ぎないかもしれません。しかし、実習先での経験を通じ、「あの教科書の一行は、このことだったのか!」と深く結びついたとき、皆さんの瞳は最高の輝きを放ちます。

来週からの授業は、慣れない言葉を覚えるだけで精いっぱいかもしれません。でも、焦らなくて大丈夫です。まずは一つひとつの「点」を、大切に自分の中に蓄えていってください。それがつながり、瞳が輝く日は必ずやってきます。

ここで、新生活を始める皆さんに、三つの助言を送ります。一つ目は、「失敗を恐れず、何事にも挑戦すること」です。私は長年、実験研究をしてきましたが、そのほとんどが失敗でした。発明王エジソンは、「私は失敗したことがない。ただ、上手くいかない方法を一万通り見つけただけだ」という前向きな言葉を残しています。大学は失敗が許される場所です。恐れずに繰り返す試行錯誤こそが、教科書にない「生きた経験」となり、皆さんを強くしてくれます。

二つ目は、「現場の風を感じること」です。本学の三つの学部いずれにおいても、学外での実習が極めて重要な意味を持ちます。大学内での予習にしっかり取り組み、万全の準備を整えたら、積極的に現場へと飛び込んでください。実際に人と触れ合い、五感で実感することが、皆さんを本物の専門家へと育てる原動力となります。

三つ目は、「一生の友だちをつくること」です。サークルやボランティア、行事に自分から参加して、学部の枠を超えて語り合ってください。同じ志を持ち、共に笑い、悩み、切磋琢磨し合える仲間は、卒業してからも皆さんを支え続ける一生の宝物になります。

本学は建学の精神に「徳育」を掲げています。ここで、私の個人的な経験を少しお話しします。私はかつて二年間ドイツで暮らし、子供を現地の小学校に通わせました。そこで深く印象に残ったのは、入学式の朝、新入生たちがまず教会へ行き、神父さんの話を聞いてから式に向かう習慣でした。海外では、道徳は一つの「科目」ではなく、生活や宗教の中に深く溶け込んでいることが多いのです。このように世界を見渡せば、人々の道徳観念や正義の尺度は決して一様ではありません。その違いが時に争いを生むこともあります。だからこそ、国や思想の枠を超え、「人間としてどう生きるべきか」を問い直す本学の「徳育」の精神は、今、世界で最も必要とされている価値だと私は信じています。

次に、本学が大切にしている「インクルーシブ社会」、つまり「誰もが共に生きる社会」を実現するための教育についてお話しします。この学びの真ん中にあるのは、深い思いやりを意味する「仁」という言葉です。これは、前学長が語られていた「エンパシー(Empathy)」にも通じる、本学が最も大切にしている姿勢です。エンパシーとは、単に相手に同情することではありません。自分とは違う立場や価値観を持つ人が、「なぜそのように感じ、行動するのか」を、想像力を働かせて理解しようとする「知的な努力」のことです。将来、皆さんが向き合うのは、子どもたち、高齢の方、病気や障害のある方、そして多様な文化を持つ方々です。専門的な知識を身につけるために一生懸命に学ぶことはもちろん欠かせません。しかし、その土台に相手を理解しようとする「エンパシー」がなければ、真の共生社会を築くことはできません。相手の痛みに心を込めて寄り添い、対話を重ねること。その積み重ねこそが、共に生きる社会を支える唯一の道なのです。

これから皆さんが手にする専門的な知識や技術は、誰かを助けるための「大切な道具」です。しかし、その道具をどんなに磨いても、使う人の「仁」の心、つまり相手を思いやる優しさがなければ、誰かを本当に幸せにすることはできません。

また、皆さんの瞳に宿る「知りたい、分かりたい」という輝きが、自分自身の未来を拓き、いつか周りの人たちや社会を温かく照らす光になることを、私は信じています。今日、新しい一歩を踏み出した「同じ一年生」として、共に歩んでいきましょう。本日は、誠におめでとうございます。

令和八年四月一日
植草学園大学
学長 桑名 俊一

新入生宣誓

私たちは 発達教育学部 保健医療学部 看護学部と学部は異なりますが 三学部が協力し合い 一人一人が強い信念を持って この植草学園大学の建学の精神である「徳育」を念頭に 日々精進して参ります

また この先 困難に遭遇することもあるかもしれませんが 未来に目を向け 努力を重ね ここ植草学園大学で得られる素晴らしい機会のすべてに感謝し それぞれが自分の夢を叶えるために努力していくことを本日ここに誓います(一部抜粋)

令和8年4月1日

新入生代表

発達教育学部 発達支援教育学科

勇 優風 (木更津総合高等学校出身)

保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻

富塚 偉月 (茂原高等学校出身)

看護学部 看護学科

平井 璃音 (若松高等学校出身)