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特別講演会「発達障害のある子どもや『気になる』子どもを含むインクルーシブ保育のあり方Ⅲ」を開催しました!

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平成26年度に文部科学省より採択された“発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業”、特別支援教育研究センターのインクルーシブ保育部門の平成27年度、第3回研修会として、1月30日(土)に事例発表およびグループワークを実施しました。

(詳細:https://www.uekusa.ac.jp/uekusa_wp/wp-content/uploads/2015/04/center_news_20150516_01.pdf

 

第1部の様子

 

千葉市にあるふたば保育園の篠原園長先生より、園が障害のある子を受け入れてから10年間に取り組まれた3つの取り組み(行事・職員シフトおよび配置・環境)について、子どもたちの様子や実際の経過についてお話いただきました。行事を通した子どもたちの育ちについては、当時の担当だった鈴木先生より詳細な話をいただき、より身近に園の取り組みを感じることができました。

次に、葛飾こどもの園幼稚園の小林先生より、マイペースなA児に保育をどのように合わせて進めているか、それによりA児や他児がどのような姿を見せてくれているかという話題と、友だちとの関係がうまくいかずに苦しんでいるB児を中心とした保育や手紙を媒介とした友だちとのかかわりについて、率直な思いとともに伝えていただきました。

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(ふたば保育園からの実践発表)

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(葛飾こどもの園幼稚園からの実践発表)


 

第2部の様子

グループを保育所、幼稚園、学童等の所属別に分かれ、本学教員がファシリテーターとして入りつつ、参加者それぞれの思いをうかがう形で進行していきました。講演では、国学院大学 野本茂夫先生より、配慮を要する子を保育にどのように当てはまるかという問題意識ではなく、どの子にもうれしい保育をどのように探求するかという視点に立つ重要性・必要性について、アニメーションを使ったわかりやすい資料とともにお話しいただき、充実した学びの時間を過ごすことができました。

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(野本茂夫先生 ご講演の様子)

 

参加者からの感想

  • その子らしさを大切に、どのように受け止めるのか、受け入れるのかを大事に子どもに関わっていきたい
  • 気になる子がいるときは、保育を変えるきっかけになることを念頭にし、保育に向き合いたいと思う
  • こちらの思うように保育するのではなく、自己肯定感が持てる保育をどの子にもしたいと思った。
  • 症状ではなく「表現」として受け止めると、とてもわかりやすく受け取れた
  • 特別な支援を要する子が「保育をつなぐ子ども」という考え方にとても感銘を受けた。

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