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研修会「発達障害のある子どもや『気になる』子どもを含むインクルーシブ保育のあり方Ⅰ」を開催しました!

大学 発達教育学部

平成26年度に文部科学省より採択された“発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業”、特別支援教育研究センターのインクルーシブ保育部門の平成27年度、第1回研修会として、5月16日(土)に事例発表およびグループワークを実施しました。

(詳細: https://www.uekusa.ac.jp/uekusa_wp/wp-content/uploads/2015/04/center_news_20150516_01.pdf

 

【第1部の様子】

袖ヶ浦市立中川幼稚園 吉田先生より、まずはクラス、担任として取り組むことのできる環境構成や子どもの見方、子どもが喜ぶ声かけなどについて、また全体への配慮があっての個別的な配慮であることなどについて、具体的なエピソードも交えてお話いただきました。さらに保護者との関わりや園全体で子どもを見ていく大切さなどにも触れていただきました。次に設立して2年目というキッズタウンむかいはら保育園 冨岡先生より、園で大切にしていること、実際にご担当された1事例に対する、具体的な配慮とその子の著しい育ちの様子などについてお話いただきました。

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(吉田先生のご発表)
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(冨岡先生のご発表)

 

【第2部の様子】

いくつかの設問に応じる形で、参加者の抱いている思いや子どもの様子などを話していただく時間を持ちました。グループには、本学教員がファシリテーターとして入り、参加者それぞれの思いを伺いつつ、会を進行していきました。 講演では、玉川大学 若月芳浩先生より、インクルーシブ保育について、その時代背景や考え方などの概念的なところから、保育における子どもへのまなざしや関わり、保育の見直しまで幅広い内容を、途中映像も使ってわかりやすくお話いただき、参加者も熱心にメモを取る姿が見られました。

 

参加者からの感想

  • どの内容もとても勉強になりましたが、「子どもたちのために」「今、子どもたちに必要なことは何か?」見直すよい機会となりました。
  • 実践された工夫や配慮点を伺うことができて、とても良かったと思っています。自分の抱えている子と同じような事例やそれ以外の子どもたちについて、それぞれの見方からアドバイスいただく機会は新鮮でしたし、新しい発見や気づきにもなりました。
  • 焦って行動の変容を促す必要はないことを改めて確認しよい機会となりました。これを機に、これからも発達障害の子どももいる園生活について、理解と自分に何ができるのかを考えていき勉強していきたいと思います。
  • 一人ひとりの子どもとの丁寧な関わりを通して見えてくることがある。理解は深い読みとりをすることが大切であることが実感できました。関わりの中から、子どもの気持ちを読みとり、考察していくことが大切であり、園全体での学び合いの機会も大切にしていきたいと思いました。障害のある子もない子も楽しいと思える保育ができるように明日からも子どもの気持ちに寄り添い共感していきたいと思います。

 

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(グループワークの様子)
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(講師の若月芳浩先生)

 

今回の研修会には、授業の一環として、大学の発達教育学部の4年次生が参加させていただきました。実際の先生方の生の声に触れ、インクルーシブ保育に対する問題意識を持つと同時に、この春、現場に出たときに自分たちにどのようなことができるのか、などについて考える機会をいただきました。

本研修会は引き続き、以下の日程で予定しています。

 

9/12(土)午後 インクルーシブ保育のあり方Ⅱ

-保護者とともに子どもを育む関係を築くために-
実践発表・保護者による回想・市川 奈緒子先生(白梅学園大学)によるご講演

 

1/30(土)午前・午後 インクルーシブ保育のあり方Ⅲ

-友の中で・友とともに生き生きと過ごすために-
実践発表・グループワーク・野本 茂夫先生(國學院大學)によるご講演

多くの先生方のご参会をお待ちしています。

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