トピックス

大学 発達教育学部 特別講演会を実施しました

大学 発達教育学部

「教職実践演習」および「障害児保育」の授業の一環として、幼児期の親子にかかわるさまざまな職種の方を講師としてお招きし、講演を行いました。
第1部では、乳幼児期の親子を支える重要な役割を担っている保健福祉センターの実際についてお話しいただきました。本学のある若葉区保健福祉センターの保健師の方より、若葉区の概況をはじめとし、乳幼児健診での取り組みやその後のフォローの実際、保育所をはじめとする地域機関との連携の取り方などについて、事例を多く交えお話しいただきました。

第2部では、第1部のなかで重要な役割を果たしていると説明のあった臨床心理士の方より、親子教室の様子や相談での出来事等、喫緊の事例なども交えて、相談に来られる親子の実情や支援の実際についてお話しいただきました。最後に、言語聴覚士という少し聞きなれない職種かもしれませんが、療育に携わる立場の方より、連携の実際やその難しさ、幼児期の親子とかかわる上で大切にされていることなど、事例を挙げつつ丁寧にお話しいただきました。

発達教育学部 准教授 広瀬 由紀

topics_20160108_01topics_20160108_02


topics_20160108_03topics_20160108_04


 

学生からの感想

  • これから私自身、サポートをする立場になる身として、相談しやすい雰囲気づくりをすることはもちろん、どんなところへ親子をつなげていくとよいかを考え把握できるよう、視野を広げてさまざまな地域機関をより知っていきたいと感じました。
  • 「その子の問題となる行動をポジティブにとらえて母親に伝える」という言葉に感動しました。問題=ネガティブとしてとらえやすいけれど、問題行動をポジティブにとらえ、その子の個性として受け入れていくこと、母親と子どもを否定しないことが大切だと学びました。
  • 保育者―保護者という関係だけで対応しようとするのではなく、困った時に(他の職種へ)相談する「連携」の大切さを改めて感じました。保護者の悩みや不安を受け止めながら、子どもと保護者を支援することができるよう、保育士として自分に何ができるのかをこれからさらに勉強していきたいと思いました。

 

本取り組みは、文部科学省より委託を受けている「発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業」の中で、保育者養成段階での教育課程の改善に向けた取り組みの一環として実施しました。今後も、取り組みを継続し、学生にとってよりよい学びを追究していきたいと考えております。
なお、本事業は、現職の先生方向けの講演会の開催も行っております。1/30(土)は、インクルーシブ保育部門の研修会を、2/6(土)は、幼保小連携に関する研修会を実施し、保育所・幼稚園に在籍する「気になる」子どもや発達障害のある子どもの具体的な支援について深めます。多くの先生方のご参加をお待ちしています。

ページの先頭へ