大学 発達教育学部 授業紹介「乳児保育Ⅰ」
2017.08.09(7年前)
植草学園入試・広報課
「乳児保育Ⅰ」は、保育士資格を取得するための必修科目の一つです。発達教育学部の幼児・保育専攻では、7月の授業で、本物そっくりの赤ちゃん人形を使って、調乳・授乳の仕方や、沐浴(赤ちゃんをお風呂に入れること)の仕方について学びました。本学には、全員の学生が調乳・授乳や沐浴を演習できる十分な教材と演習室環境が整備されています。授業では、調乳・授乳の方法だけでなく、背後にある安全・衛生面の理解も大切にしています。同様に、沐浴についても「なぜ、そうするのか」という理由を考え演習します。そのため学生からは「どうすればいいのか?」という方法を尋ねる質問よりも、「なぜですか?」という理由を尋ねる質問が多くなります。こうして多様な保育現場で応用できる力が自然と身についていきます。さらに保護者の子育ての苦労や喜びに思いを巡らせながら、学生は命を守り育む保育士の専門性を深く理解していきます。
発達教育学部 発達支援教育学科 講師
實川慎子
学生の感想
一人っ子であった私は沐浴をやったことも、見たこともありませんでした。授業で初めて沐浴のご指導をうけ、やってみることに。初めは赤ちゃんを沈ませないよう必死でした。2回、3回とやってみると、声かけができる余裕が生まれました。先生のアドバイスを頭の中で繰り返しながら行いました。乳児期は愛着関係の形成が大切だとされています。実際に赤ちゃんの沐浴をする時は笑顔で語りかけながら行いたいと思います。
発達教育学部 発達支援教育学科 2年
吉野江梨沙
調乳・授乳の授業では、赤ちゃんが飲むのに適した温度に調節するのが思っていたよりも難しく、苦労しました。しかし、このおかげで見通しをもつことができたので、今後はスムーズに調乳ができるようになると思います。また、お人形を使った授乳の練習の際は、赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら、赤ちゃんにとって幸せな時間になるよう心がけることができました。
「乳児保育Ⅰ」の授業では、日常のさまざまな赤ちゃんとのかかわりの中で「笑顔で声かけ」をすることがとても大切だと学びました。「生まれて間もない赤ちゃんに安心してもらえるような保育者になりたい」と強く思えるようになりました。
発達教育学部 発達支援教育学科 2年
渡邉優香
【調乳の授業風景】
粉ミルクは擦り切り一杯で量ります
ミルクが濃すぎたり薄すぎたりしないように、正確に調乳します
適温になったミルクを授乳します。赤ちゃん、おいしい?たくさん飲んでね
赤ちゃんがかわいいので、ずっと抱っこしていたいのです
【沐浴授業風景】
赤ちゃん人形を使って沐浴の練習を行います
赤ちゃんの頭を優しく洗います