トピックス

2024年度長期研修を終了しました

トピックス 大学 発達教育学部PickUP

【千葉県立大網白里特別支援学校 内田美保先生】

<研究テーマ>
知的障害特別支援学校高等部普通科(職業コース)及び専門学科における
「心の健康に関する教育の在り方」
-心の健康に関する教育の指導モデル作りを通して-
 令和6年度千葉県長期研修生として、発達教育学部佐川桂子先生に御指導いただき本研究を進めて参りました。 研究では、知的障害特別支援学校高等部普通科(職業コース)及び専門学科における心の健康に関する教育の現状や指導支援方法等を明らかにするため調査を行い、その結果から検証授業を実施しました。生徒や教職員の意識や理解度に変容が見られたことから、有用性が確認され、それらを踏まえ心の健康に関する教育の指導モデルを作成しました。次年度以降、知的障害特別支援学校高等部普通科(職業コース)及び専門学科の生徒の自立と社会参加に向けた指導の充実につなげていけるよう、授業実践を積み重ね、成果と課題を整理して改善を図っていきたいと考えております。
 最後になりますが、長期研修生用の研究室を用意してくださるなど、素晴らしい環境の中で研究をさせてくださった植草学園大学植草和典理事長様をはじめ、中澤潤学長様、温かく御指導くださった指導教官の佐川桂子先生、関係諸機関の職員の皆様に感謝申し上げます。この一年間で学んだことを子供たちに還元していけるように努めて参ります。ありがとうございました。
【千葉県立特別支援学校市川大野高等学園 初海千穂先生】

<研究テーマ>
軽度知的障害のある生徒の社会的自立に向けた円滑なコミュニケーション能力を育む授業づくり
―国語科「気持ちの言語化と心情理解」に視点を当てて―
 本研究では物語文を題材にして、登場人物の心情理解につながる手立ての仮説を立て、授業実践を行いました。実践を通して、気持ちを表す言葉の視覚化を行ったり、スライドや付箋等の補助教材を使用したりする手立てや授業改善が、生徒たちのコミュニケーション能力の向上につながり、他者理解の育成に効果があることが考えられました。社会に出る上で自分の思いを言語化することや、自分と違う意見を理解する他者理解に視点を当てた取組は、所属校に通う生徒たちがこれから社会で力強く生きていくためにも必要であることを、この一年間で再確認することができました。気持ちを表出したり伝えたりすることと、物事を多面的に見ることができるような活動を現場に持ち帰り、継続して取り組んでいきたいと思います。また、自分の気持ちを表出したり、他者のことを考えたりすることは、学校における全ての教育活動で必要です。国語科の枠にとらわれず、取組の大切さをあらゆる場所で積極的に広めていきたいです。
 一年前、特別支援学校の教員として、大学で学ぶという新たな挑戦の場として、植草学園大学でお世話になることを決意しました。植草学園大学では、学生さんの前向きで子供たちに真摯に向き合おうとする心にとても感銘を受け、私自身もいつも大きな力をもらいました。素敵な学びの時間をありがとうございました。
 ご多忙の中、貴重な機会をくださった、髙瀬浩司先生、佐川桂子先生、國井光男先生、髙瀬ゼミ新4年生の皆様、そして植草学園大学で関わってくださったすべての皆様、本当にお世話になりました。皆様に心から感謝申し上げます。

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