発達教育学部の先生方が新刊「日本のインクルーシブ教育とは~発達障害・共生社会・特別支援のこれから」を出版しました
2025.04.08(3週間前)
植草学園入試・広報課
発達教育学部を中心とした先生たちが新著を発行しました。小中学校では不登校やいじめが急増していますが、特別支援学校・学級に通う子どもたちは増え続けており、教室が足りない光景はどこでも見られます。国連は日本の障害児教育を「分離教育」として批判的に見ていますが、どうして子どもや保護者は特別支援教育を求めているのでしょうか。これから日本の教育はどうなっていくのでしょうか。それを現場から考えようというのがこの単行本を企画した趣旨です。
植草学園大学発達教育学部には、特別支援教育の現場で長年、障害のある児童・生徒の教育に携わってきた先生が何人もいます。そうした経験をもとにそれぞれの立場から障害児のこと、教員になろうという大学生たちのことを考えて書きました。
植草学園大学の初代学長の小出進先生は、「子ども主体」「生活中心教育」の理念を築き、日本の障害児教育を牽引してきた一人です。小出先生から直接その教えを受け継いだ先生たちが、植草学園大学には過去にも、現在にも大勢います。巻末の座談会では日本の障害児教育や植草学園大学の歴史を掘り下げ、これから歩むべき道について語りました。
「note」というSNSで、2023年から先生たちがリレー方式で書いてきた原稿が元になっています。単行本化するにあたって大幅加筆し、再編成しました。当初は160ページのはずでしたが、熱が入りすぎて200ページになりました。出版元であるぶどう社の編集者は、「これまでにない内容の本。削れるところがありません。」と、急きょ大幅増ページにしてくださいました。
多くの方々に読んでいただき、これからの特別支援教育について考えてもらおうと、県内外の特別支援学校や教育委員会、植草学園大学の在校生の出身高校や連携校などへ、300部以上を贈呈しました。4月上旬から全国の書店やAmazonなどで購入できます。ぜひお読みください。
執筆者は以下の通りです。野澤和弘、佐藤愼二、佐川桂子、髙瀬浩司、名古屋恒彦、堀彰人、渡邉章(執筆順)
「日本のインクルーシブ教育とは~発達障害・共生社会・特別支援のこれから」
野澤和弘編著+植草学園大学発達教育学部著.ぶどう社.2025年3月25日.定価(本体2,000円+税).ISBN978-489240-262-3
https://amzn.asia/d/a5tZrQN
