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理事長の休暇 卒業生のペンション「うねうね畑とくもの月」で癒しのひととき

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美瑛駅より車で15分くらい走ったところに、黒村桃子さん(植草学園大学 平成24年度卒業)が、お母様と一緒に経営を始めたペンション「うねうね畑とくもの月」があります。ペンションは美瑛のシンボル「赤い屋根の家」の丘のふもとにありました。
ペンションは玄関からバリアフリーのスロープがあり、自然と一体化したさりげない佇まいです。我々が到着すると桃子さんとお母様が満面の笑顔で出迎えてくれました。久しぶりに会った桃子さんはとても元気そうで、部屋への案内、食事の準備やサービスなどの仕事をどんどんこなしており、その姿に驚きました。お母様がおっしゃるには、北海道の気候があっているようで美瑛に来てから桃子さんの体調はたいへん良くなったそうです。我々との会話や対応も行き届いたもので、桃子さんはこの美瑛の地で一回りも二回りも大きくなっていました。
桃子さんは先天性の難病から体力的にハンデを負っています。学生時代、大学構内ではほとんど車いすの生活で不自由も多かったと思います。ペンション経営をすることは、大学に入学した頃からの夢であったそうです。その夢をお母様と協力して、この美瑛の地で実現しました。「うねうね畑とくもの月」という絵本のようなペンションの名前も、お母様と二人で練り上げたのだそうです。宿泊した部屋の窓からは、絵のようななだらかな畑が本当にうねうねと広がっていました。
美瑛の冬はマイナス20度になる日もあり、とても厳しいそうです。しかし、二人は冬の美瑛が一番好きだと言っていました。美瑛の丘が真っ白な雪に覆われ、時々現れるキタキツネを見ていると時間を忘れるのだそうです。
翌朝、出発する我々を車のところまで見送ってくれ二人の顔は、とても充実感に溢れているものでした。今度は冬に訪ねたいですね、そんな別れの挨拶をして美瑛のペンションを後にしました。

平成27年9月19日
学校法人植草学園 理事長 植草 和典

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ティータイム

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桃子さんとお母様

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桃子さんと理事長

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