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大学 発達教育学部 千葉県こども病院へ見学研修に行ってきました(栗原ゼミ)

大学 発達教育学部

千葉県こども病院の院内保育の見学研修に栗原ゼミで行ってきました。これはゼミ生の「院内保育やアニマルセラピーを勉強してみたい」という自主的な意欲から始まったものです。
千葉県こども病院は二次医療を担う高度医療専門病院です。入院中の子どもたちの権利は守られています。入院という環境の中で、家族や兄弟と離れて治療のための療養生活をおくる子どもたちは、実現可能な最高水準の医療と保健サービスが受けられるようになっています。
 当日は病棟で、アニマルセラピーが行われていました。子どもたちのみならず周囲の大人もみな笑顔がこぼれて、無垢な命を感じることがこんなにも効果があることを実感しました。
病棟保育士のお話を伺いました。優しい笑顔と静かな口調で話されるその内容は、病棟保育士としてのやりがいと誇りに満ちていて、時に痛みを伴う葛藤をも乗り越えてきた気高さがあり、胸を打たれました。子どもの命に寄り添い、守り、育むという保育の原点をみた思いがしました。
保育というと園や施設、家庭等が思い浮かびますが、それだけではありません。子どもがいるところ全てに、それぞれに幅広い保育があることを確認することもできました。貴重な学びの機会をいただきましたことに心から感謝申し上げます。

発達教育学部 准教授 栗原 ひとみ

 

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学生の感想

私が入った病棟は、昨日手術を終えた子や先ほど手術が終わったばかりの子が多く、元気がなかったり母親が来るまで泣き止まなかったりする子がいました。ここでも保育士の方は子ども一人ひとりの気持ちに応じた話し方、接し方をしていました。様々な病気を抱えている子どもたちの心に寄り添うということは容易なことではないと改めて気づきました。また排泄の処理後では、どのくらい出たかオムツの重さを量り細かく記録していました。子ども一人ひとりのその日の体調を把握する上でとても重要なことなのだと思いました。私が興味を持っている病棟保育士の仕事を見学でき、とても貴重な時間となりました。

発達教育学部 3年 鈴木 朱音

 

院内保育は保育の分野であることはもちろん医療でもあり、その子どもにあった食事や対応なども考えられており、保育園とはまた違う面が見られました。また医療と家庭・地域との連携もできており、連携のポイントや配慮を要するところなどを見せていただきました。学ぶことが多い貴重な見学となりました。

発達教育学部 3年 大塚 雄太

 

院内保育士のお話の中で、印象的な言葉がありました。「子どもたちに名前を呼んでもらったことがうれしかった」ということです。幼稚園や保育園などでは、あたりまえのことでも、病院内ではその一つひとつが喜ばしい、大切な瞬間であることに気がつきました。あたりまえがあたりまえではないのです。子どもの言葉や行動、そのどれもが子どもの成長や発達であることを忘れずに、どんなに小さなことでも子どもと保護者とともに喜び分かち合える保育者になりたいと改めて強く思いました。

発達教育学部 3年 瀧澤 万智子

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