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「日本道徳教育学会で、学生とともに研究発表を行いました!」

大学 発達教育学部

7月2日(土)、3日(日)に聖徳大学で日本道徳教育学会第87回大会が行われました。今回の大会のテーマは「考える道徳を稽える(考える)」です。
「稽える」は難しい字ですね。これは、会意兼形声文字です(++)。「穂先が茎の先端にたれかかる」象形と「手の先端に一線を付した」文字(「とがめる」の意味)と「さじの象形と口の象形」(口にさじで食物を流し込むさまから「うまい」の意味ですが、ここでは、「食物がいきつく」の意味)から、穀物の成長が行きつくところまでいって止まる事を意味し、そこから「立ち止まって考える」「振り返って考える」を意味する「稽」を採用したそうです。
平成30年度から、小学校と特別支援学校小学部において、道徳は「特別の教科道徳」となります。子供主体の授業、そして考える道徳、議論する道徳への転換が求められています。今年はこのテーマに基づいて研究発表に臨みました。
タイトルは「教育現場で活かすための道徳指導法と学生の変容」です。私の担当である「道徳教育指導法」の授業を受講した学生が、道徳の授業に関心をもち、小学校の教育実習先で意欲的に道徳の授業にチャレンジしています。そこで、実際に教育実習で道徳の授業を実践したゼミ生に協力してもらい、一緒に発表しました。

 

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(研究発表の様子)

発表後、ゼミ生は「とても貴重な経験となり、大いに勉強できた。」と話していました。
また、発表に関心をもたれた北海道大学の先生からは「ぜひ学生のために実践を参考にしたい。」と言って頂き、後日メールで実践した報告のやり取りがありました。
私にとっても、これからの道徳の指導や研究に繋がる充実した2日間でした。

 

発達教育学部 講師  村上悦子

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