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日本LD学会で「ICT活用可能な教員養成」について、本学4年生や卒業生とともにシンポジウム、ポスター発表を行いました

大学 発達教育学部

学校教育におけるICT導入は急務の課題で、そのための指導力を要する教員の養成が求められています。

本学では、全国に先がけて、5年前に「障がいのある子どものICT活用」という科目を新設し、ICT分野のパイオニアの先生方から、最新の知識と技術、支援の際の配慮について、実際にタブレット端末を操作しながら学ぶ機会を設定してきました。

この科目を履修した後、実際の学校現場でのICT活用を推進している東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクが連携し実施している「魔法のプロジェクト」https://maho-prj.org/に学生が参加して、学校現場でICTを活用した事例の成果を2年前に報告しました。

さらに、ソフトバンクグループのSBプレーヤーズが実施しているハイブリッドキッズアカデミーhttps://www.softbankplayers.co.jp/buriki/(略称:ブリキッ。学習に困難を感じている子どもたちにスマートフォン・タブレットなどを使った新しい学び方・学ぶ技術を伝える塾)でも、毎年、私のゼミの学生がアシスタントティーチャーとして参加させていただき支援を行ってきています。

このたび、日本LD学会のシンポジウムで、「魔法のプロジェクト」参加(高橋知司さん:現在、千葉県内の特別支援学校勤務)や「ブリキッ」アシスタントティーチャー経験(竹田和輝さん:現在4年生)の成果を報告しました。また、科目で講義を担当してくださっている内田義人先生(現在、日立市立日立特別支援学校勤務)からも授業での学生の学びについて話題提供をしていただき、ソフトバンク株式会社の佐藤里美さんに指定討論をしていただきました。学校現場で、ICT活用の必要性が求められているものの、実際に教員の専門性が課題とされていることが、参加者からも話題となり、本学のように科目として15コマしっかり学ぶことにより、ICT活用ができる教員を養成することの意義について改めて確認することができ、全国の先生方に発信できました。

あわせて「魔法のプロジェクトのよる教員」の養成については、ポスターでも発表し、全国の教員、言語聴覚士の方などから質問もいただきました。

2月12日(水)に本学で行われる高大連携授業では、実際にiPadを使用して、支援について体験をしていただく予定です。わくわくしながらICT活用の体験をし、子どもの気持ちになって触れていただければと思いますので、みなさまのご参加をお待ちしています。

発達教育学部 准教授 加藤悦子

 

【参加者からの声】

話題提供者としてLD学会のシンポジウムに参加して大変緊張しましたが、大学での授業の内容や、アシスタントティーチャーの経験を踏まえて大学生という立場で、自分の考えを伝えることができたと感じました。初めは大学生である自分が現職の先生方に伝えられることはあるのかと不安でしたが、ICTの魅力を少しでも伝えることができ、教育にICT機器を活用してみたいと思う先生が増えることに貢献できたら良いと思いました。

発達教育学部4年 竹田 和暉

 

今回、LD学会に2日間通して参加することができ、とても貴重な経験をすることができました。大学の講義や魔法の言葉プロジェクトでの事例を報告し、獲得した知識や実践から教育現場に出た現在、講師の立場からどのようにICTを活用したかを発表しました。また、ポスター発表では、自分の経験したことを伝えることができたのではないかと感じています。今後、教育現場でのICT活用は大切になってくると思います。その際に少しでも力になれれば良いと感じました。

千葉県内特別支援学校勤務 髙橋 知司

 

 

(左から、内田先生、高橋さん、竹田さん、佐藤さん)

 

(左から、加藤准教授、内田先生、高橋さん、竹田さん、佐藤さん)

 

(左から、高橋さん、加藤准教授)

 

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