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大学  障がいのある子どもの学習・生活支援を行う 「魔法のプロジェクト 2017 ~魔法の言葉~」(全国64校選定)で、1年間の成果を報告しました。

トピックス大学 発達教育学部

この「魔法のプロジェクト」は2009年から東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが協働して進めてきたプロジェクトで、障がいのある子どもの学習・生活支援を促進することを目的にし、スマートフォンやタブレットを、校内での学習の場や、校外での家族とのコミュニケーションなど、生活の場で活用し、その具体的な事例を研究・公開しています。一昨年度からは、教育現場だけでなく、教員養成課程にいる学生の参加もできるようになりました。
本学では、全国に先駆けて、2年前に、「障がいのある子どものICT活用」という科目を新設し、ICT分野のパイオニアの先生方から、最新の知識と技術、支援の際の配慮について、実際にタブレット端末を操作しながら学ぶ機会を設定してきました。
この科目を履修し終えた加藤ゼミの高橋知司さん(今春卒業、現在特別支援学校勤務)が、「魔法のプロジェクト」に昨年度応募し採択されました。協力校である千葉県内の小学校の通級指導教室に通級している児童・担任とともに、タブレット端末・スマートフォンを使って、学習や生活の質を良くすることをめざして、1年間、実践を積み重ねてきました。1月には、全国から東京大学先端科学技術センターに集まった現職の先生方に混じって、どのような取り組みをし、どのような成果があったのかポスター発表を行い、多くの参加者から質問を受けたり、感想をいただきました。また、「魔法のプロジェクト(https://maho-prj.org/)」のホームページにこの事例についても、成果報告が公開されています。
一人ひとりに合った学び方を提供し、力を最大限に引き出すことが可能となる支援を「魔法のプロジェクト」を通して学びました。ICT活用の魅力を大学の授業やゼミでも伝え、学生たちには、多くの支援の引き出しを増やして現場で活躍してほしいと願っています。

発達教育学部 准教授
加藤悦子

 
1年間「魔法の言葉プロジェクト」に参加をし、常に児童のためになるよう、日常の変化に対応することが一番重要だと感じました。
私は、週一回程度しか児童に会うことができなかったため、通常級の先生や通級担当の先生にも協力して頂き、情報を集め、大学の加藤先生とともに対策をたくさん考えました。
ICTの活用により、会うのは、週1回でも、時間と空間を超えて関わりをもつことができ、学生という立場ならでは関わり方を工夫し、少しではありましたが、児童の状況の変化に携わることができたのではないかと思います。
この「魔法の言葉プロジェクト」で経験できたことを糧に、学校現場で効果的に生かしていきたいと思います。

平成29年度卒業生
高橋知司さん(現在特別支援学校勤務)

 

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