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学位授与方針及び教育課程編成・実施方針

植草学園大学の学位授与方針及び教育課程編成・実施方針

本学は,発達教育学部と保健医療学部の2学部からなる。
発達教育学部には発達支援教育学科があり,保健医療学部にはリハビリテーション学科がある。

 

発達教育学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

徳育を教育の根幹とする学園建学の精神,学則第1条及び発達教育学部規程第2条に定める教育目的を達成することを基本理念とし,以下に掲げる資質及び能力を身につけ,所定の単位を修得した学生に卒業を認定し,学位を授与する。

  1. [徳育・教養] 人間や社会に対する理解や生命の尊厳について深く認識し,高い道徳心と倫理観をもって行動できる。
  2. [共生社会・障害支援] 共生社会の実現をめざし,障害や困難性のある人を支援することができる。
  3. [社会貢献・地域支援] 関連する諸機関や人々との連携を保ち,地域社会に貢献することができる。
  4. [科学的・論理的思考] 教育・保育の発展に寄与できる科学的・論理的思考ができる。
  5. [問題解決・キャリア形成力] 教育専門職・保育専門職として問題を解決し,自ら成長することができる。
  6. [知識・技能・実践力] 所属するコースの分野について広い視野をもち,正しい知識・確かな技能に基づき実践することができる。

 

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

学位授与方針に掲げる資質・能力を修得させ,教育上の目的を達成するために授業科目を以下の科目の構成,学修内容,学修方法等によって体系的に編成する。

科目の構成と学修内容

  1. 教養教育科目
    基礎科目及び体育スポーツ科目,国際コミュニケーション科目,基礎演習科目を通じて幅広く豊かな教養を身につけ,身体の健康を保ち,コミュニケーション能力を高める。
    授業科目「人間と道徳」及び「日本国憲法」を必修科目とする。
    基礎演習科目には,初年次教育及びリメディアル教育の内容を含め,大学における学修の基盤を形成する。
  2. 専門教育科目
    学修内容の程度に応じて専門基礎科目と専門科目に区分する。専門分野に従って小学校教育コース,特別支援教育コース,幼児教育・保育コース,発達教育心理コースを設ける。又,学修の体系に応じて必修科目,選択科目の区分を設け,併せて学修の順序に応じて履修学年を指定する。
  3. 特別支援教育科目
    本学部の特長である障害等のある子どもへの支援能力を育成するために,特別支援教育に関する科目を全てのコースにおいて学修するものとする。
  4. キャリア形成及び主体的学修
    社会貢献・地域支援ができる力を育成するため,地域におけるボランティア活動,インターンシップ活動を認定する科目を設け,学生の主体的な学修を支援する。
    社会人・職業人として,また特に教育専門職・保育専門職として問題を解決し,自ら成長することができる力を育成するために,キャリア形成を促進するための科目を設ける。
  5. 専門ゼミナール及び卒業研究
    学士課程における学修の専門性を深め,科学的・論理的に課題を分析し,問題解決力を高めるために,必修科目として「専門ゼミナール」及び「卒業研究」を設ける。

学修方法

学内における授業は,講義,演習,実習,実技として行う。これらの授業においては,教育機器やICT技術を用いて,学生の主体的な学修を促し,学修効果を高める。
学外において,学校や施設の見学や実習を行い,職業人としての実践的な能力を高める。

育成する資質・能力等と授業科目との関係

  1. [徳育・教養] 豊かな人間性に基づく道徳心と高い倫理観をもつ人材を育成することについては,全ての授業科目において留意して教育に当たるとともに,特に「人間と道徳」の授業において建学の精神を含めて学修する。又,教養科目を通じて幅広い教養を身につける。
  2. [共生社会・障害支援] 所属コースにかかわらず,全ての学生が障害等による困難性のある子どもを支援できる力を身につけるために,特別支援教育に関する科目を指定した単位数修得する。また,共生社会の実現をめざし,インクルーシブ教育システムの観点から,全ての子どもの教育・保育の質の向上及び地域社会の発展に貢献できる力を育成するために,「特別なニーズ教育の基礎と方法」「インクルーシブ保育」の科目を学修する。
  3. [社会貢献・地域支援]  社会貢献・地域支援できる力を育成するために「社会貢献・地域支援活動Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「インターンシップ活動」の科目を学修する。
  4. [科学的・論理的思考] 専門領域の知識や理解を深め,科学的思考力・論理的思考力を高めるために,「専門ゼミナール」「卒業研究」などの科目を学修する。
  5. [問題解決・キャリア形成力] 教育専門職・保育専門職として問題を解決し,自ら成長することができる力を育成するために,「キャリア演習」等の科目を学修する。
  6. [知識・技能・実践力] 専門科目において育成する知識・技能・実践力については,以下の区分によって科目を構成する。

[小学校教育に関する資質・能力]

  1. 教科及び教科の指導法に関する科目
  2. 教育の基礎的理解に関する科目
  3. 道徳,総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導,教育相談等に関する科目
  4. 教育実践に関する科目

[特別支援教育に関する資質・能力]

  1. 基礎理論に関する科目
  2. 知的障害,肢体不自由及び病弱の領域に関する科目
  3. 前項以外の障害の領域に関する科目
  4. 教育実践に関する科目

[幼児教育に関する資質・能力]

  1. 領域及び保育内容の指導法に関する科目
  2. 教育の基礎的理解に関する科目
  3. 道徳,総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導,教育相談等に関する科目
  4. 教育実践に関する科目

[保育士に関する資質・能力]

  1. 保育の本質・目的に関する科目
  2. 保育の対象の理解に関する科目
  3. 保育の内容・方法に関する科目
  4. 保育実習に関する科目
  5. 総合演習に関する科目

[発達教育心理に関する資質・能力]

  1. 発達教育心理に関する科目

 

学修成果の評価と可視化(アセスメント・ポリシー)

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる資質・能力を以下のように評価し可視化する。

  1. 学修者評価
    学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる1~6の資質・能力について「資質能力自己評価票」に基づいて学生自身が毎年度学修の自己評価を行う。
  2. 卒業時評価
    学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる4と6の資質・能力について,学生個人レベル,学部・学科・コースレベルで卒業研究提出時に行う。学生個人の学修評価は,「卒業研究評価ルーブリック」に基づいて教員が行う。学部・学科・コースの教育評価は,「卒業研究評価ルーブリック」の集計により行う。
  3. 学修過程評価
    学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる2~5の資質・能力についての学修到達状況は,アセスメントツールを用いて,1年時,3年時に学生個人レベル,学部・学科・コースレベルで行う。また,6については学部・学科・コースの教育評価として,年次に応じた資格,免許取得状況,関連の模擬試験,採用試験結果等を参照する。
  4. 各科目の成績評価
    各科目ではシラバスに記載している方法で毎学期の成績評価を行う。学生個人の学修評価としては,修得単位数及びGPA値により評価する。学部・学科・コースの教育評価は履修者数,単位修得者数,GPA値により評価する。なお,学部・学科・コースが編成する授業科目に対しては,授業アンケートにより学生の評価を得る。

その他,学修基礎技能とその評価

授業で育てるレポート,プレゼンテーションなどのスキルなどについては,各スキル評価ルーブリックを用いて評価する。

保健医療学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

徳育を教育の根幹とする学園建学の精神,学則第1条及び保健医療学部規程第2条に定める教育目的を達成することを基本理念とし,以下に掲げる資質及び能力を身につけ,所定の単位を修得した学生に卒業を認定し,学位を授与する。

  1. [徳育・教養] 人間や社会に対する理解や生命の尊厳について深く認識し,高い道徳心と倫理観をもって行動できる。
  2. [共生社会・障害支援] 共生社会の実現をめざし,障害や困難性のある人を支援することができる。
  3. [社会貢献・地域支援] チーム医療を発展させると共に関連する諸機関や人々との連携を保ち地域社会に貢献することができる。
  4. [科学的・論理的思考] リハビリテーションの発展に寄与できる科学的・論理的思考ができる。
  5. [問題解決・キャリア形成力] 医療専門職として問題を解決し,自ら成長することができる。
  6. [知識・技能・実践力]
    理学療法学専攻:保健・医療について広い視野をもち,理学療法学領域における正しい知識・確かな技能及び知識・技能に基づき実践することができる。
    作業療法学専攻:保健・医療について広い視野をもち,作業療法学領域における正しい知識・確かな技能及び知識・技能に基づき実践することができる。

 

保健医療学部の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

学位授与方針に掲げる知識・技能,資質などを修得させ,教育上の目的を達成するために授業科目を以下の科目の構成,学修内容,学修方法等によって体系的に編成する。

科目の構成と学修内容

  1. 教養教育科目
    大学の理念を学修する科目として「人間と道徳」を必修とする。学部の専門教育科目の基礎知識として「心理学」「人間関係論」「統計学入門」及び「コミュニケーション論」を必修科目とする。
    その他の教養教育科目においては幅広い教養を身につけ,体育スポーツ科目においては心身の健康を保ち,国際コミュニケーション科目においてはグローバルコミュニケーション能力を高める。
    基礎演習科目においては,初年次教育及びリメディアル教育の内容を含め,大学における学修の基盤を形成する。
  2. 専門教育科目
    基礎医学,臨床医学及び社会医学を学ぶ専門基礎科目と理学療法あるいは作業療法の知識と実践を学ぶ専門科目に区分する。専門分野に従って理学療法学専攻と作業療法学専攻を置く。これらは領域と学修の体系に応じて必修科目,選択科目に区分し,履修の順序に応じて履修学年を指定する。
  3. 臨床実習科目
    専門的職業人としての資質・能力を育成するために,臨床実習科目を置く。これにより臨床における問題解決力及び主体的な学修力を高める。
  4. 卒業研究
    医療専門職として科学的思考の形成及び生涯探究心の育成をめざし,保健医療・リハビリテーションの発展に寄与する卒業研究を必修とする。

学修方法

学内における授業は,講義,演習,実習,実技として行う。これらの授業においては,教育機器やICT技術を用いて,学生の主体的な学修を促し,学修効果を高める。
学外においては医療施設等において臨床実習を行い,職業人としての実践的な能力を高める。

育成する資質・能力等と授業科目との関係

  1. [徳育・教養] 基本的人権を尊重し,保健・医療・福祉を受ける人の生活感や価値観を理解し,豊かな人間性に基づく道徳心と高い倫理観をもつ人材を育成するために「人間と道徳」を始めとする教養教育科目及び「エレメンタリーセミナー」「生命倫理」などの科目を学修する。
  2. [共生社会・障害支援] 人間を取り巻く環境と健康,病気,障害へのメカニズムや回復過程を総合的に学び,障害や困難性のある人を支援できる人材を育成するために「解剖学」「生理学」「運動学」「神経学Ⅰ・Ⅱ」「リハビリテーション医学」などの専門基礎科目を学修する。
  3. [社会貢献・地域支援] 保健医療活動の社会における意義や重要性を理解し,リハビリテーションの地域における役割を修得する。地域理学療法学に関する科目あるいは地域作業療法学に関する科目を学修する。他の医療スタッフとの連携を図る「チーム医療演習」などの科目を学修する。
  4. [科学的・論理的思考] 科学的根拠に基づき系統立てられている専門基礎科目を学修する。卒業研究により,理論的,研究的能力を養う。「リハビリテーション研究法」「卒業研究」などの科目を学修する。
  5. [問題解決・キャリア形成力] 保健・医療・福祉の専門職としての問題解決能力及び生涯学習の資質を養い,卒業後の自己研鑽への能力を養う。「臨床実習Ⅲ(総合A,B)」などの科目を学修する。
  6. [知識・技能・実践力] リハビリテーション専門職としての職業的アイデンティティを育成するために,早期実習を実施し,専門的学習を系統的に学修する。評価学,治療学,生活支援の学理と実践を統合的に学修し,臨床実践能力を養う。臨床実践能力の評価としては,客観的臨床能力試験(OSCE)により客観性を担保して行う。これらの資質・能力を育成するために専攻別に以下の区分によって科目を構成する。

[理学療法士に関する資質・能力]

  1. 基礎理学療法学に関する科目
  2. 理学療法管理学に関する科目
  3. 理学療法評価学に関する科目
  4. 理学療法治療学に関する科目
  5. 地域理学療法学に関する科目
  6. 臨床実習

[作業療法士に関する資質・能力]

  1. 基礎作業療法学に関する科目
  2. 作業療法管理学に関する科目
  3. 作業療法評価学に関する科目
  4. 作業療法治療学に関する科目
  5. 地域作業療法学に関する科目
  6. 臨床実習

 

学修成果の評価と可視化(アセスメント・ポリシー)

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる資質・能力を以下のように評価し可視化する。

  1. 学修者評価
    学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる1~6の資質・能力について「資質能力自己評価票」に基づいて学生自身が毎年度学修の自己評価を行う。
  2. 卒業時評価
    学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる4と6の資質・能力について,学生個人レベル,学部・学科・専攻レベルで卒業研究提出時に行う。学生個人の学修評価は,「卒業研究評価ルーブリック」に基づいて教員が行う。学部・学科・専攻の教育評価は,「卒業研究評価ルーブリック」の集計により行う。
  3. 学修過程評価
    学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる2~5の資質・能力についての学修到達状況は,アセスメントツールを用いて,1年時,3年時に学生個人レベル,学部・学科・専攻レベルで行う。また,6については学部・学科・専攻の教育評価として,年次に応じた進級評価,実技評価,国家試験結果等を参照する。
  4. 各科目の成績評価
    各科目ではシラバスに記載している方法で毎学期の成績評価を行う。学生個人レベルの学修評価としては,修得単位数及びGPA値により評価する。学部・学科・専攻の教育評価は履修者数,単位修得者数,GPA値により評価する。なお,学部・学科・専攻が編成する授業科目に対しては,授業アンケートにより学生の評価を得る。

その他,学修基礎技能とその評価

授業で育てるレポート,プレゼンテーションなどのスキルなどについては,各スキル評価ルーブリックを用いて評価する。

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