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「手話講座で手話について学びました。」

大学 発達教育学部

今年も、千葉県聴覚障害者協会の植野圭哉理事長をお招きし、手話について学びました。
1年生の授業の一環でしたが、他の学生も参加自由で開催されました。
最初に「『手』のよもやま話」ということで、「手」の文化圏、「足」の文化圏について考え、手指を動かすことの大切さを実感する体験もあり、興味深く聞き入りました。そして、手話表現のルーツとして、身体のタテ、ヨコが関係していたり、明治時代からある手話には着物の表現が由来として関係していたりすること、地域、国によって表現が異なることなどを聞き、手話が言語であることを学びました。
最後に、ろう者の世界のお話の中で、最も歴史のあるデフリンピック(聴覚障害者の国際スポーツ大会)、パラリンピック(身体障害者の国際スポーツ大会)、スペシャルオリンピックス(知的障害者の国際競技会を提供する組織)と三大スポーツ大会の存在を聞き、障害者のことについて知られていないことがいかに多いかを理解しました。
また、今回も手話通訳の方2名が来てくださり、植野先生の手話を通訳してくださいました。植野先生の表情、身振り豊かな表現に引き込まれ、素早く、絶妙のやりとりで手話を口話に通訳してくださる姿も目の当たりにして、手話の世界の魅力に引き込まれた時間でした。
もっと聞きたかったという声も多かったです。後期には「手話講座Ⅱ」を予定しています。

 

発達教育学部 准教授 加藤悦子

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植野先生の豊かな表情・手話に引き込まれ、あっという間の1時間でした。

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手の動きと身体の柔軟性の関連について、実際に動いてみて実感!

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手話サークルのメンバーが代表して、手話でお礼のご挨拶をしました。

<学生の感想から:一部紹介>

 

今まで手話に触れてみたいとは思っていたけれど、なかなか勉強できる機会がなく、今回のような講座を受けることができて、とても勉強になりました。手話にも由来があるのには驚きました。「おめでとう」や「新しい」が、物や歴史上の人物からきているのがおもしろくて、いろいろな手話の由来を知りたいと思いました。

発達教育学部1年 川島涼花

 

手話の文化を知り、日本と外国の違いに驚きました。確かに日本人は人を大切にし、仲良く暮らしていく文化が根付いていると思います。そこから生まれてきた手話が素敵だと感じました。今日だけでもたくさんの手話を教えていただきましたが、一つひとつに意味があり、歴史があることを知ると、より手話の楽しさを感じました。以前は手話に興味があるだけでしたが、これからは中身を知り、覚えていきたいと思いました。

発達教育学部1年 大和田茉南

 

ろう者の世界は、あまり理解されていないと思うので、もっといろいろな人に知ってもらい理解してもらうためにも、もっとメディアに積極的に取り上げて欲しいし、自分たちが広げていくべきだと思いました。植野さんの話を聞いていて、手の動きだけでなく、とても表情が豊かだなと思いました。人に何かを伝える時は、表情も大切なのだと思い、自分もそのようにやっていきたいです。

発達教育学部1年 角谷拓真

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